6号機試験ガイド

6号機は、2018年2月に施行された新しい規則のもとで作られたパチスロです。台がホールに並ぶまでには試験と検定があり、出玉の性能にもさまざまな決まりがあります。

決まりには、法令である「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」(規則)と、業界団体が定める自主規制(内規)の2種類があります。6.2号機や6.5号機といった呼び方は、主に内規の変更による区切りです。

ホールに並ぶまでの流れ

型式試験規則

メーカーが開発した台は、まず指定試験機関(保安通信協会〈保通協〉など)で型式試験を受けます。実機やプログラムを使って、出玉試験や構造・性能の決まりを満たしているかが確認されます。

試験に通ることを「適合」と呼びます。不適合の場合は、仕様を直して再び試験を受けます。

型式検定規則

型式試験に適合した台は、都道府県の公安委員会に検定を申請します。検定を受けた台がホールに設置できるようになり、検定の有効期間は公示日から3年です。

認定規則

検定の期限が切れる台でも、ホールが公安委員会に申請して認定を受ければ、さらに3年設置できます。検定と認定を合わせて、最長でおよそ6年です。期限が切れた台は撤去しなければなりません。

出玉試験

4つの区間の出玉率規則

型式試験の中心となる試験です。決められたゲーム数を遊技したときの出玉率(払出し÷投入)が、下限を上回り、上限を下回っている必要があります。試験は設定ごとに行われます。

区間ゲーム数下限上限
短期400G1/3超(約33.3%)2.2倍未満(220%)
中期1,600G2/5超(40%)1.5倍未満(150%)
長期6,000G1/2超(50%)1.26倍未満(126%)
超長期17,500G3/5超(60%)1.15倍未満(115%)

リプレイ確率1/7.3のときの出玉の目安

リプレイ確率を現行6号機の下限である1/7.3にしたとき、各区間の下限・上限ちょうどになる差枚数の目安です。リプレイのゲームは投入に数えないため、1ゲームあたりの平均投入は約2.59枚として計算しています。

区間ゲーム数下限の差枚上限の差枚
短期400G-690枚+1,243枚
中期1,600G-2,486枚+2,071枚
長期6,000G-7,767枚+4,039枚
超長期17,500G-18,123枚+6,796枚

たとえば400Gで1,243枚以上増えると、短期試験の上限を超えて不適合になります。

試験のポイント

  • 区間の切り出し方は1通りではありません。どこから数えた400Gでも上限を超えてはいけないため、一撃で出すぎる台は短期試験で不適合になります。
  • 超長期(17,500G)は6号機で新しく加わった試験です。長く遊技したときの出玉率が115%未満に収まる必要があり、設定6の機械割が115%を超えない理由になっています。
  • リプレイのゲームは、投入・払出しのどちらも0枚として計算します。そのため、出玉率は「3枚×ゲーム数」を投入として割った値とは異なります。
  • 下限があるため、極端に吸い込むだけの台も不適合になります。

役物比率

ボーナスに頼りすぎない出玉規則

6,000G遊技したときの総払出しのうち、役物(ボーナスなど)による払出しの割合を役物比率と呼びます。役物比率は7割以下、そのうち連続して作動する役物(ボーナス)の比率は6割以下でなければなりません。

残りの出玉は小役やリプレイなどでまかなう必要があるため、通常時のコイン持ち(ベース)とボーナスの出玉のバランスがこの決まりで制限されます。台の内部には、役物比率などを確認できる「役比モニタ」が付いています。

1ゲームの決まり

投入・払出し・時間規則

1ゲームの投入最大3枚規定数は1〜3枚。4枚以上は掛けられない。
1回の入賞の払出し最大15枚小役1回で得られるメダルの上限。
1ゲームの時間4.1秒以上いわゆるウェイト。1分間の消費をおおむね400円以内に抑えるための決まり。
クレジット最大50枚台に貯めておけるメダルの上限。
設定6段階まで設定1〜6のように、6段階を超える設定は作れない。
リール21コマ以下図柄は10種類まで。全リールのコマ数は同じ。

1ゲーム4.1秒の決まりだけでは消費が大きくなりすぎるため、多くの台ではリプレイ(次のゲームを投入なしで遊べる役)を約1/7.3で当選させて、消費を抑えています。

ボーナスの決まり

1回のボーナスは300枚まで規則

ボーナス1回で払い出せるメダルは300枚までです(5号機は480枚まで)。ノーマルタイプのBIGが200枚台の獲得になっているのはこのためです。

出玉の多くをAT(押し順ナビで小役を揃えさせる仕組み)で増やす台が多いのも、ボーナス1回の出玉に上限があるからです。

有利区間と出玉の上限

有利区間とは内規

ATや押し順ナビ、天井、CZなど、遊技者に有利な状態を扱える区間です。押し順ナビは有利区間の中でしか出せません。有利区間はゲーム数や出玉が上限に達すると必ず終了し、通常の状態に戻ります。

6号機の登場時は有利区間中であることを示すランプ(有利区間ランプ)の点灯が必要でしたが、6.4号機からは任意になりました。

上限の移り変わり内規

区分ゲーム数上限出玉上限主な変更
6.0号機1,500G2,400枚6号機のスタート。
6.2号機3,000G2,400枚有利区間のゲーム数が倍に。
6.4号機3,000G2,400枚有利区間ランプの告知が任意に。
6.5号機4,000G差枚数2,400枚上限が「差枚数」の管理に変わり、コンプリート機能を搭載。
スマスロ上限なし差枚数2,400枚メダルを使わないスマート遊技機。2022年11月に登場。
6.6号機6,000G差枚数2,400枚メダル機の有利区間ゲーム数を拡大。

2,400枚と差枚数2,400枚の違い

6.4号機までは、有利区間の中で獲得した枚数が2,400枚に達すると有利区間が終わりました。6.5号機からは「差枚数」で管理され、有利区間が始まってから減った分を取り戻したうえで、さらに2,400枚まで獲得できます。

たとえば有利区間中に500枚使ってからATに当選した場合、6.5号機以降では2,900枚まで獲得できる計算です。

コンプリート機能

1日19,000枚で遊技終了内規

その日の営業で差枚数が最も減った地点から数えて19,000枚を獲得すると、その日はそれ以上遊技できなくなる機能です。6.5号機(2022年春以降に申請された台)から搭載が始まり、スマスロには全機種に付いています。

有利区間の上限がゆるくなって一日に出せる出玉が増えたため、出すぎを防ぐために設けられました。

6.1号機・6.2号機などの違い

号機ごとの主な変更内規

6.1号機・6.2号機といった区分は、規則ではなく内規の変更ごとの呼び方です。出玉試験などの規則はどの区分でも同じで、変わるのは有利区間やゲーム性の決まりです。

6.0号機
  • 現行規則での最初の6号機。5号機にあった純増の制限がなくなり、AT機を作れるようになった。
  • 有利区間は1,500G・2,400枚まで。有利区間ランプの点灯が必要。
6.1号機
  • 液晶上に疑似リールを表示するビデオリール機や、疑似遊技(リールを使った演出)が解禁。
  • 押し順を守らなかったときのペナルティ(ATを抽選しない措置)が1ゲームに限られ、ベースを下げやすくなった。
6.2号機
  • 有利区間のゲーム数上限が1,500Gから3,000Gに拡大。純増の低いATも作りやすくなった。
6.3号機
  • 短い期間の区分で、登場した機種は多くない。
6.4号機
  • 有利区間ランプの点灯(告知)が任意に。
6.5号機
  • 有利区間のゲーム数上限が4,000Gに拡大。
  • 出玉上限が「獲得2,400枚」から「差枚数2,400枚」に変わった。
  • コンプリート機能を搭載。
スマスロ
  • メダルを使わないスマート遊技機。有利区間のゲーム数上限がない。
6.6号機
  • メダル機の有利区間ゲーム数上限が6,000Gに拡大。
  • ノーマルタイプ向けに「ボーナストリガー」という仕組みが追加。

シミュレーターで試す

6号機試験シミュレーターでは、ボーナス確率やコイン持ちなどのスペックを入力して、400G・1,600G・6,000G・17,500Gの出玉試験に適合するかを確かめられます。差枚の推移や機械割、TY・MY、コンプリート機能による打ち切りも試算できます。

シミュレーターは確率をもとにした試算で、実際の型式試験の結果を保証するものではありません。

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